わたしの運命

原題:Destiny/撮影地:イラン/製作国:イラン

監督:ヤセル・タレビ

主人公のサハルは、イラン北部の町で父と二人で暮らす高校生。知的障害を抱える父の身の回りの世話は、 全て彼女が行なっている。家庭を支えてきた母は他界し、生活費は伯父を頼らざるをえない。 父を一人にはできない。かといって施設に入所させるなんて絶対にしたくない。サハルは大学進学を夢見るが、 父のことが気がかりだ。ある時、父に再婚話が持ちかけられた。再婚すれば進学への障壁がなくなるが、 「母のような苦労を誰にもさせたくない」と反対するサハル。父娘の愛情だけでは乗り切れない社会の波が、 二人を包み込んでゆく。イランにおける女性の権利と社会的位置付けを象徴するドキュメンタリーだ。

鑑賞日:12月21日

時間:19時

年制作:2022

作品時間:69分

予告編

◆大学進学者が増えても失業率は高いイランの女性◆

年配者への敬意を重んじるイランでは、親の面倒は子どもがみるという価値観が一般的。 子どもが近くにいないときは、代わりに近くに住む親族が世話をします。 また、生活の負担や寂しさを軽減するために、高齢になって再婚することは珍しくありません。 イスラム教国の中で女性の高学歴化が進んでいる国の一つがイランです。 大学合格者に占める女性の割合は、およそ6割と男性以上。 医学や工学といった理系の分野での進学も多くなっています。 一方で、核開発による制裁や急激なインフレにより経済が低迷。大卒者の失業率は上昇しました。 特に女性の失業率は25%を超えており、中でも若年層の失業率が高くなっています。

わたしの運命 わたしの運命か

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