タイランド 夢の農場

原題:THAI-LAND/撮影地:イスラエル/製作国:イスラエル

監督:ニール・ドヴォルチン

イスラエル・死海の南、ヨルダンとの国境近くに位置するアイン・タマルのバジル農場を経営するイツィク。彼の農場では、たくさんのタイ人が働いている。子どもをタイに残して来た女性、故郷で婚約者が待っている青年、貧困家庭で男代わりに育てられた女性、さまざまな事情を抱えた労働者が、同じ農園で支え合いながら生きている。イツィクは労働者たちと積極的にコミュニケーションをとり、良好な人間関係を築くものの、タイ人たちはなかなか定着しない。タイ人労働者の陽気で人間味あふれるコミュニティとともに、外国人労働者を雇う経営者が直面するリスクと悲哀も描いたドキュメンタリーだ。

鑑賞日:9月26日

時間:15時

制作年:2024

作品時間:74分

予告編

「相互依存」の関係を築き、存在感を増すタイ人労働者たち

イスラエル農業を支えるタイ人労働者の役割は、単なる労働供給にとどまりません。かつての入植者が去りゆく中で、家族の未来のために貧困からの脱却を夢見るタイ人たちがその空白を埋めています。その存在感の大きさは、2023年のハマス襲撃で39人ものタイ人が犠牲になった悲劇により、皮肉にも世界に知らしめられました。当時、国内には約3万人のタイ人労働者がおり、農業の根幹を支えていたのです。タイでも親イスラエル派と親パレスチナ派の分断が起きていますが、彼らは命の危険や構造的な搾取に晒されながらも、イスラエル人雇用主との間に深い相互依存関係を築いています。パレスチナ人労働者が急減する中、彼らはイスラエル農業を維持するために代替不可能な価値を創出しています。

タイランド 夢の農場 伴野智

ファシリテーター

伴野智

◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆

2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。

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