原題:NEWTOPIA/撮影地:インドネシア/製作国:ノルウェー
監督・撮影:オードゥン・アムンゼン
インドネシア・スマトラ島の西、メンタワイ諸島の密林に暮らす先住民の祈祷師に 「弟子入り」したノルウェーの青年と、現代文明に憧れて町に出稼ぎに行く「師匠」 との12年間の心の交流を描いたドキュメンタリー映画。 ノルウェーからジャングルにやってきたドキュメンタリー映画作家のアムンゼンは、 「太古の人類を実体験したい」と、狩猟採集生活の極意を学んでいくが、 逆に先住民の祈祷師でアムンゼンの「師匠」のアマン・パクサと家族は、 押し寄せてくる文明の波に翻弄されていく。
鑑賞日:12月21日
時間:15時
年制作:2020
作品時間:89分
インドネシアの先住民メンタワイ族の生活は、 環境とのバランスが良く取れています。 先進諸国が経済成長に苦しみ続ける一方で、彼らの世界は成熟し、 安定しています。彼らは1日3時間だけ働き、貧富の差もほとんどありません。 環境にも優しい暮らしをしていて、犯罪率も低いのです。 そうした点では、彼らはしあわせな暮らしを実現してきました。 しかし、そこに貨幣という価値が入ってくることで、人々は変わり始めます。 現代文明の便利な道具はお金でなければ手に入りません。 現金を得るために商売をはじめるのです。 近代化が彼らの生活に何をもたらすのか。 その先に、どんな理想郷があるのか。 ドキュメンタリーは、私たちに問いかけます。
◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆
2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。
12年間の心の交流、伝統と文明の交錯。
ジャングルの中で交わる、師弟友情の絆。
太古の生活と現代文明の衝突を描いた感動作。