原題:Make It Look Real/撮影地:パキスタン/製作国:パキスタン、ベルギー、オランダ
監督:ダニエル・シャー
パキスタンで写真スタジオを営むサキーは、画像の合成加工を得意としている。 店頭には客が花畑や戦場を背景に、あるいは美しい女性と一緒に並んだ写真など、さまざまな見本が並ぶ。 撮影した客の写真には、シミ取りや色白加工などを施す。客がそれを望むのだという。 映像作家のダニエルが、サキーの日々に密着した。そこに見え隠れするのは電力不足や民族紛争、テロリズム、インフレなど。 パキスタンの日常や国民性、抱えている問題を浮き彫りにしている。 欧州に密入国して市民権を得ることを夢見る一方で「現状に満足している」とも語るサキー。 合成写真で客の夢を実現させることは、理想と現実の間で生きる彼自身の心の投影かもしれない。
鑑賞日:2月1日
時間:16時
制作年:2024
作品時間:68分
パキスタンは現在、アジア最高水準の猛烈なインフレと通貨安に喘いでいます。 ルピーの価値がかつての3分の1にまで暴落したことで、輸入に頼る医療品や自動車部品の価格が跳ね上がり、 中間層ですら「普通の生活」を維持することが困難な状況です。政府はIMFの融資条件を満たすため、 光熱費の引き上げや40%もの増税を強行しましたが、これが国民の激しい怒りと不満を招いています。 生活コストの高騰により、たとえ共働きであっても家賃や燃料費を賄えなくなるケースが増え、 将来を担うべき高度人材が国外へ脱出する「頭脳流出」も深刻な影を落としています。 経済的困窮に加え、少数民族ハザーラ人を標的としたテロなど治安不安も根深く、 国民は極めて過酷な試練の渦中にあります。
■鑑賞日時:2026年2月1日(日)16:00~18:00
■作品名:「まるで本物のように」鑑賞・意見交換
■定 員:8名
■ファシリテーター:やぎさわ洋美
■参加料:お一人様 2,500円(税込)
※参加料にはドリンク代が含まれます。(ワインをご用意します)
※アルコールを含むイベントのため、未成年の方の参加はご遠慮ください。