原題:Israelism/撮影地:アメリカ、イスラエル、パレスチナ/製作国:アメリカ
監督:エリック・アクセルマン、サム・アイラートセン
ユダヤ系アメリカ人のシモーンは大学生の頃、 反イスラエル議案が学生自治会に提出されると聞き、反対運動のために議場に入った。 そこで彼女が耳にしたのが「占領」「入植」「アパルトヘイト」「民族浄化」 というショッキングな言葉。真実を確かめるために、 周囲の反対を押し切って一人パレスチナに入った。 高校卒業と同時に祖国に移住し軍人となったエイタンは、 パレスチナ人への拘束や暴力が常態化している現実を目の当たりにし退役。 自分が経験したことを公に語り始めた。 しかし、パレスチナに心を寄せイスラエルを非難することは、 ユダヤ人社会では最大のタブーだった。 祖国イスラエルに忠誠を誓う米国在住のユダヤ人が真実と出会い、 自らの意思で新たな行動を起こす。「目覚めた」若者たちは世界を変えることができるのか。
鑑賞日:1月29日
時間:19時
年制作:2023
作品時間:84分
イスラエルへの無料観光ツアー「バースライト」。 主に米国在住のユダヤ人の若者を対象に、 親イスラエルの慈善団体が1999年から行なっています。 目的は、民族固有の文化や伝統に触れ、 ユダヤ人としてのアイデンティティーを涵養することですが、 軍隊への入隊体験により、愛国心も増幅させています。 一方で、民族紛争に関する話などはいっさいありません。 参加者はイスラエルの正義やシオニズムについて徹底的に教え込まれてゆくのです。 バースライトには過去25年間で世界68カ国から80万人以上が参加。 世界中で激化する反ユダヤ主義に対抗するための、強力な手段となっています。
◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆
2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。
真実を求めて、自らの意思で行動する若者。
戦争の真実を目撃したユダヤ人の心の葛藤。
目覚めたユダヤ人、真実を伝えるために立ち上がる。