見えない国家

原題:Invisible Nation/撮影地:台湾/製作国:台湾、アメリカ

監督:ヴァネッサ・ホープ

「一つの中国」を標榜し、台湾に対し軍事的な示威行動をエスカレートさせる中国共産党。 その一方で、人口と経済力によって国際社会に圧力をかけ、台湾を孤立させようと企む。 このドキュメンタリーは、中華民国政府の台湾移転後から現在に至るまで、 自由と民主主義を獲得し成長させてきた国民運動を振り返る作品だ。 とりわけ1987年に戒厳令が解除されて以降の、民主主義の発展は目覚ましい。 蔡英文総統の回想や、民主進歩党の若き女性報道官の証言などを交え、 30年という短期間で“アジア地域で最も自由な国”と誇れるほどに成熟した台湾政治の舞台裏を紐解く。 高まる一方の中国の脅威に対し、自由を守り通そうとする台湾人の強い決意を感じる。

鑑賞日:2月15日

時間:15時

制作年:2023

作品時間:82分

予告編

中国の圧力に屈しない“勝ち取った”民主主義

中国は台湾を自国の「省」と見なしています。そして、台湾に対して軍事力を行使しないとは明言していません。 台湾は、数十年にわたって中国の侵攻に備えているものの、 現実には軍事衝突を避けるための外交的解決策を見つけることを最重要視しています。 対中国の基本的な外交的スタンスは「すでに独立国家である台湾が、独立国家を宣言する必要はない」というもの。 しかし国際社会は台湾に対してあまりにも冷酷です。 近年、中国の圧力により台湾との国交を断絶する国が続相次ぎ、外交関係がある国はわずかに12。 米中2大強国の間で、綱渡り的なバランスを取る外交政略を取る以外に術がありません。 権威主義的侵略の脅威から苦労して勝ち取った「民主主義、自治、自由」を維持するために台湾の奮闘は続きます。

見えない国家 伴野智

ファシリテーター

伴野智

◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆

2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。

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