ザ・ホース・ボーイ~奇跡の旅~

原題:The Horse Boy /撮影地:モンゴル・アメリカ/製作国:アメリカ

監督:マイケル・オリオン・スコット

作家で元調教師の父と心理学者の母が、自閉症の幼い息子を治療するため、 最善の医療を求めて奔走するものの、なかなか成果が得られない。 そんな折、馬と接することで、 今までに見たこともないうれしそうな安らいだ表情を息子が見せたことに夫婦は驚き希望を抱く。 そこで父は、息子の癒しを求めて、 古くから馬と人間が深い関わりを持つモンゴルの大草原へ息子を連れていき、 馬に乗せて地元の神聖なシャーマンを巡り、自閉症の治癒のために祈祷を受けさせようと決意する。 馬とシャーマニズムの癒しが交差する世界唯一の場所、モンゴルで、 本当に心の癒しが得られるのか?数々の挫折を乗り越えながら、 一歩ずつ希望に向かっていく家族の物語。

鑑賞日:7月13日

時間:15時

制作年:2009

作品時間:93分

予告編

注目される「ホース・セラピー(乗馬治療)」 馬は心を癒すパートナー

馬と人間の関係は、まだまだ美しい謎につつまれています。ホースセラピーは乗馬を通じて、 あるいは馬の手入れ、馬の飼養管理、厩舎の管理、馬の観察などを通じて、 障碍者の精神機能と運動機能を向上させ、社会復帰を早めるリハビリテーションの方法の一つです。 身体的な効果では、筋力の強化やトレーニングになるほか、柔軟性や内臓機能の向上、 平衡感覚の発達、姿勢の改善、腰痛予防にもなるそうです。 また、精神的な効果では、心身のリラックスや自信や満足感が得られ、 不安やストレスを軽減し、嫌悪感や恐怖心の緩和や解消もみられます。 意思や感情表現が豊かになり、協調性や調和性が身につくなど、 馬との交流で心身の癒しが得られることがわかってきています。 まだまだ、馬と人の共生には大きな可能性が秘められているのです。 自閉症・スペクトラム障害の子供を持つ家族が動物介在療法として、 馬と人が触れ合うホースセラピー・乗馬療法を実践した事例であり、 モンゴルのシャーマンによる儀式、ジャーマリズムの伝統文化を巡る中で、 家族の絆を感じる感動の実話です。

ザ・ホース・ボーイ 伴野智

ファシリテーター

伴野智

◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆

2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。

quote

息子に笑顔が戻った日、馬がいた。
癒しを求めて、家族はモンゴルへ。
馬と祈りが導く、自閉症の息子との旅。

ザ・ホース・ボーイ ザ・ホース・ボーイ