ハッピー・ワーカーの罠

原題:The Happy Worker or How Work was sabotaged/撮影地:オランダ・韓国/製作国:フィンランド

監督:ジョン・ウェブスター

好きなこと、得意なことを仕事にする人、子どもの頃の夢を叶えて働く人……。 自ら望んだ未来に辿り着いたのに、そこで見たものは不安と絶望だった。 社会の最前線で働く6人の男女が、自身が経験した苦悶の日々を、 カメラの前で赤裸々に語り合った作品。工業化の進展により、農業や製造業に従事する人は減少し、 サービス業従事者が増え続けた。集中できない環境、果てしない会議、膨大な事務書類、 無能な経営者など、さまざまな事象が日常業務を停滞させる。 働くことへの期待と現実が衝突した時、労働者は本来の自分を捨てて、 仕事をこなすだけの“何か”に変身する。「燃え尽き症候群」という心の病を通して、 現代社会の不条理をアカデミックに描いたドキュメンタリーだ。

鑑賞日:11月23日

時間:15時

年制作:2022

作品時間:79分

予告編

◆知的労働者に付きまとう「燃え尽き症候群」◆

「燃え尽き症候群」(BURN OUT)は、高いモチベーションで仕事をしていた人が突如やる気を失ってしまう症状。 医学的にはうつ病の一種とされ、原因としては努力が報われない、 大きな目標を達成した後に打ち込むものが見つからないなどが挙げられます。 1970年代から「社会人にとって気をつけるべき症状」とされてきました。 コロナ禍により増えたと言われており、2020年はナレッジワーカー(形のない知的生産物を生み出す労働者) のおよそ7割が燃え尽き症候群を経験したとの報告があるほど一般化している症状です。

ハッピー・ワーカーの罠 伴野智

ファシリテーター

伴野智

◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆

2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。

quote

叶えた夢の仕事が悪夢に変わる瞬間!
厳しい労働環境での現実と向き合う姿。
疲弊と社会の不条理を映し出すドキュメンタリー。

ハッピー・ワーカーの罠 ハッピー・ワーカーの罠

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