サーカス・カトマンズ たとえ堕ちたとしても

原題:Even When I Fall/撮影地:ネパール・インド/製作国:イギリス

監督:トニスラフ・フリストフ

毎年、約1万人の女性と子どもが、ネパールからインドへ売られる。 このルートは世界的にみても人身売買の数が多い。売買された子どもの行き先の1つがサーカスだ。 ほとんどの場合、子どもたちは身体的および性的に虐待を受けるという。 インドのサーカスから救出されたネパール人のサラスヴァティーは、8歳でサーカスに連れてこられ、 14歳でオーナーの息子と結婚し、双子の男の子を産んだ。 彼女は、社会復帰を支援する慈善団体の保護を受けながら、 やがて自分と同様にサーカスへ売られ、傷ついた仲間たちと出会い、 次第にもう一度サーカスへの思いを募らせていく。ネパールで唯一の、新しいサーカスを結成するのだ。

鑑賞日:4月19日

時間:15時

年制作:2020

作品時間:90分

予告編

サーカスの奴隷から、サーカスの希望の星へ

「サーカス・カトマンズ」は、幼くしてサーカスに売られ、心身ともに深く傷ついた子どもたちが、 今度はサーカスで自らを取り戻し、 パフォーマンスを通じて人々にメッセージを伝えようと結成したネパール唯一の現代サーカスです。 これまでネパールでは、人身売買を生き延びた女性が、しばしば汚名を着せられ、 社会的にも虐げられるという二重の苦しみを強いられてきました。 そうした誤解を解き、いかに人身売買が罪深いかを、 パフォーマンスに自らの体験を織り交ぜながら伝える活動が、 多くのネパールの人々の心をつかみます。 そして、そのメッセージは、世界にも届きはじめています。 サーカス・カトマンズは、物語とパフォーマンスを通じ、 ネパールと世界に向けた啓蒙活動を続けているのです。

サーカス・カトマンズ たとえ堕ちたとしても 伴野智

ファシリテーター

伴野智

◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆

2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。

quote

ネパールからインドへの人身売買、サーカスの裏側。
自分と仲間を救うために立ち上がるサラスヴァティー。
サーカスからの脱出と新たな未来。

サーカス・カトマンズ たとえ堕ちたとしても サーカス・カトマンズ たとえ堕ちたとしても