原題:The Route: From China to America/撮影地:アメリカ/製作国:カタール
監督:ジェームズ・レオン、リン・リー
エクアドル、コロンビア、パナマ……中南米を徒歩で踏破し、米国へと向かう中国人は、年間で数万人。熱帯雨林の山岳地帯を越え、 犯罪組織に狙われる「世界で最も危険な移民ルート」を、命懸けで北上する。その多くがキリスト教徒だ。 中国政府は宗教の自由を尊重すると言いながら、牧師を拘束、拷問し、キリスト教への弾圧を強める。 自由を求める中国人たちは米国への移住を願うが、米中両政府とも相手への不信感が強く、中国人は米国のビザを取得することができない。 彼らに残された手段は、不法入国だけなのだ。キリスト教徒や民主活動家、ネット配信者などへの取材から、“徒歩ルート”の過酷さに迫る。
新型コロナの感染拡大や米中の関係悪化により、2016年に220万の中国人に発給されたアメリカの短期滞在ビザは、 2022年には16万と大幅に減少。正規ルートでは米国に渡航できない人たちは、 ビザを必要としない南米エクアドルから船や徒歩で米国を目指すようになりました。 成功者がその体験をSNSで発信したことで、後に続く人が続出しました。国境の警備をかいくぐるために深夜に移動したり、 ジャングルの中を歩き回ったりと、その行程は過酷を極めます。さらに、仲介人に多額の費用を払うだけでなく、 強盗に遭ったり、警察に賄賂を渡したりといった不測の事態への対応も含めると、金銭的にも大きな負担となっています。
命懸けで自由を求め、徒歩で米国を目指す中国人。その過酷な現実に迫る。
命懸けで渡米した中国人移民。困難な生活の先にある、自由を求めて生きる現実を追う。
原題:Dreams For Sale/撮影地:アメリカ/製作国:カタール
監督:ジェームズ・レオン、リン・リー
2023年に中南米の“徒歩ルート”を経由して米国に渡った中国人はおよそ3万1000人。無事に入国できた彼らが直面するのが、現地でどう暮らしていくかという問題だ。亡命希望者が労働許可を得るには180日の期間が必要で、その間は臨時の仕事にしかつけない。その仕事さえも奪い合いで、収入を得るためには困難がつきまとう。そんな移民たちの窮状につけこむのは、悪徳ブローカーたちだ。彼らを支援するようにみせかけ、高額な費用で亡命手続きを請け負い、犯罪行為の仕事を斡旋する。入国前も入国後も、決して安心できない移民生活だが、それをもって余りあるのが自由の享受だ。中国では決してできない政治運動が、人目を憚ることなくできる。祖国を捨て、自由の国でたくましく生きる中国人のリアルな姿を記録した作品だ。
米国は国境の治安対策を強めていますが、経済は強く、失業率は低水準。そのため雇用する側、特に低賃金労働者を必要とする雇用主たちは、労働許可証を持たない不法移民に食指を伸ばします。結果、「米国経済の成長は不法就労者が支えている」とさえも言われているのが現状です。米国には約1100万人の移民が不法滞在しており、そのうちの約800万人が就労しています。米シンクタンクによると、米国内の全労働者の約5%を不法就労者が占めているのです。為政者は不法移民の流入を断ち切ろうとしていますが、不法移民を排除してしまうと経済失速のリスクが高まるというジレンマを抱えています。
■鑑賞日時:2026年8月8日(土)16:00~18:00
①作品名「危険なルート① 中国からアメリカへ」鑑賞・意見交換
②作品名「危険なルート② 夢を売る」鑑賞・意見交換
■定 員:8名
■参加料:お一人様 2,500円(税込)
※参加料にはドリンク代が含まれます。
※アルコールを含むイベントのため、未成年の方の参加はご遠慮ください。