原題:Born in Brothels/撮影地:インド/製作国:アメリカ、インド
監督:ロス・カウフマン
インドにあるアジア最大の売春窟に暮らす子どもたちが、写真撮影を通じて、今まで知らなかった外の世界へと飛び出していく姿を追ったドキュメンタリー映画。(アカデミー賞ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞)セックスワーカーたちの取材・撮影を続けてきた女性写真家が、子どもたちに写真を教えるだけでなく、多くのチャンスを与えたいと奔走します。
鑑賞日:9月13日
時間:15時
制作年:2004
作品時間:85分
インド・コルカタ(カルカッタ)の売春窟に暮らしながら取材をする写真家のザナ・ブリスキは、ここで暮らす子どもたちにカメラの楽しさを教えようと写真教室をはじめます。子どもたちは、ザナの渡したカメラで思い思いに写真を撮りながら、身近なところから新しい発見をしていきます。そうした姿に感銘を受けたザナは、次第に売春宿が立ち並ぶ売春街で暮らす子どもたちを救い出したいと決意し、学費を集めるために、子どもたちの撮った作品の写真展を開こうと奔走するのですが…。インド最大の闇と呼ばれるこの街に、かすかな希望の光を見いだせる作品です。
歓楽街の次元ではない、インドにある売春窟では、性労働による性的搾取や人身取引が横行しています。子どもたちの人身取引「チャイルド・トラフィッキング」は、売春や奴隷労働を強いる問題であり、世界的に発生している実態があります。コルカタでもスラム街や娼婦のもとに生まれ育った子供達の生活は、貧困のためや寄宿学校や学校教育を受けられず、児童買春を強制されたり、エイズ感染リスクを負いながら、貧困層から抜け出られない状態になっています。
◆株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者◆
2018年8月に動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、 ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、 独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。 ドキュメンタリー作家としては、映文連アワードグランプリ、 ギャラクシー賞などの受賞実績がある。